2007年3月以来、およそ17年半ぶりに短期プライムレートが引き上げられました。これは、中小企業にどのような影響があるのでしょうか？

【短期プライムレートとは？】

金融機関が信用力の高い融資先へ貸付するときの最優遇貸出金利（期間1年未満）のこと。そして、これは企業の借入や住宅ローンの利率として広く利用されている為、引き上げによって預金・住宅ローン・企業経営など様々な分野に影響します。

2024年9月に短期プライムレートは1.625％に引き上げられました。これは、2006年8月と同等の値になります。当時の平均貸出金利は約1.80％で、現在の平均貸出金利より1％程度高い数値になります。その為、融資金利を抑えるためにも対策を取る必要性があります。

【金利上昇対策】

[借入金の削減]：過剰な借入金の返済、遊休資産の売却など

[固定利率への切り替え]：固定金利の融資へ借換

[金融機関との交渉]：無理のない範囲内で金融機関と利率交渉

[財務の改善]：自社の財務を改善することで、有利な条件で借入を実行

[収益の改善]：収益性を改善することで、支払利息の増加分を賄う。

などが挙げられます。

中小企業は今後一層の金利上昇に備え、経営改善を進める必要があるでしょう。自社の資金繰り改善のポイントを知りたい、金融機関からの評価を高める方法はなにかなど、金利上昇から自社を守るための施策についてはぜひ一度ご相談ください！